【リーディング編】TOEICの弱点を分析しよう!スコアレポート(アビメ)の見方とレベル別の対策

悩む人

TOEICテストの結果かえってきた〜スコア確認して…(ポイッ)

ぺいさん

ちょっと待った!アビメを分析して、つぎのTOEICへの対策をたてよう!

TOEICを受けると1ヶ月後くらいにもらえる公式認定証。

スコアがでかでかと上のほうに書かれているので、スコアだけ確認してあとは用済みだと思っていませんか?

かなり損をしています。

認定証のしたのほうにあるアビメを分析して、自分の弱点を知り対策をたてましょう。

↑このよくわかんないグラフがアビメ

このアビメの見方さえわかれば、【どのパートで間違えたのか/どのような対策をすれば良いのか】を知ることができます。

この記事でわかること

  • TOEIC公式認定証のアビメの見方
  • アビメを使ったリーディングパートの弱点分析(レベル別に解説)
  • 弱点克服のためのおすすめ参考書

そこでこの記事では、リーディングセクションのアビメの正しい見方から弱点把握と対策までをレベル別に網羅しました。

TOEICでハイスコアをとるために、アビメを使い倒しましょう。

目次

認定証のアビメの見方(リーディング)

それでは早速アビメの見方を解説していきます。

スコア表を手元におきながら、自分の弱点と対策を把握しましょう。

アビメと各パートの対応表

※対応パート項目の(R1)〜(R5)の番号は、この後の説明のために便宜上つけたものです。覚えておいてください。

対応パートの項目を見ると、R1とR2はどちらもPart7のみで同じだったり、R3にもPart7が含まれています。

例文をみながら、それぞれのアビメ項目を明確にしていきましょう。

R1とR2の違い

R1とR2の違いは、抽象的か具体的か。

違いを見てみましょう。

R1の設問例

  • What is the report mainly about ?
  • What is the purpose of the notice ?
  • What is implied about the mail ?

R2の設問例

  • What will happen next week ?
  • What will Mr. Tamamori do ?

R1では「レポートの概要」「通知書の目的」「メールの主旨」など抽象的なことを問われたり文中の情報をもとにした推測が求められているのに対し、R2では文中の具体的な情報を見つけ出し正解の選択肢を選ぶことが求められています。

R3には設問パターンが6つある

R3は複数の文章や文書にまたがって正解を見つけなければなりません。

リーディングアビメの中で最も難しい項目と言ってもいいでしょう。

設問パターンは全部で6つ。

R3の設問パターン

  • Part6:「文脈依存型」の語彙問題
  • Part6:「文選択問題」
  • Part7:「文位置選択問題」
  • Part7:「NOT問題」
  • Part7:シングルパッセージの「ヒントが複数箇所にある問題」
  • Part7:マルティプルパッセージの「両文書参照型」の問題

それぞれ例を詳しくみていきましょう。

Part6:「文脈依存型」の語彙問題

文脈依存型の語彙問題とは、空欄前後の文を読まないと空欄に当てはまる語彙が分からない問題を指します。

つまり、文法知識ではなく最も「自然な表現」を選べるかが問われているということです。例えばPart6の文章があり、

No.131の選択肢が

(A) apply
(B) relate
(C) deplete
(D) procure

全て動詞の場合。

このように選択肢の品詞が全て同じだと、「文脈依存型」の語彙問題の可能性が高いです。

Part6:「文選択問題」

「文選択問題」とは、空欄に当てはまる最も適切な一文を選択肢から選ぶ問題を指します。

前後の文章だけではなく、文書全体を読んだ上で解答する必要があり難易度が高いです。

例えばNo.134の選択肢が

(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.

TOEIC公式サイトより引用

のように一文の場合、その問題は「文選択問題」です。

Part7:「文位置選択問題」

「文位置選択問題」とは、設問の文章が文中のどの位置にあるのが最も適切かを答える問題です。

文脈だけではなく文書全体の流れを踏まえた解答が求められます。

例えば以下のような問題です。

設問:In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong?
“The name and telephone number of the person posting the notice must be clearly marked on the back.”
(A) [1]
(B) [2]
(C) [3]
(D) [4]

TOEIC公式サイトより引用

Part7:「NOT問題」

設問が「この文書で述べられていないことはどれ?」のように、文中に書かれていないことを選択肢から探して答える問題です。

例えば以下のような問題です。

設問:What is NOT a stated requirement for a notice to be placed on the board?
(A) It must meet certain size requirements.
(B) It must be marked with posting dates.
(C) It must be reviewed beforehand.
(D) It must be signed by a librarian.

TOEIC公式サイトより引用

Part7:シングルパッセージの「ヒントが複数箇所にある問題」

「ヒントが複数箇所にある」とは、複数箇所を読まないと絶対に解けない問題ということです。

詳細情報を掴みながら読む力が求められます。

例えばこの設問が

When will the event begin ?
(A) In July
(B) In August
(C) In September
(D) In October

だとします。文中の『The event will be held during the third week of next month. Please let me know if you can attend by July 15.(イベントは来月の第3週に開催されます。

ご参加いただけるかどうか7月15日までに教えてください。)』だけでは解けず、文書の一番上に『Date July 10』の記載があるので2つのヒントからイベントは8月開催だと分かります。

Part7:マルティプルパッセージの「両文書参照型」の問題

マルティプルパッセージでは、複数の文書にまたがってヒントが隠されている「両文書参照型」の問題があります。

例えば以下の文書と問題。

設問:When will Jim attend the event ?
(A) 20st.
(B) 22nd.
(C) 24th.
(D) 25th.

答えは(D) 。イベントは20日〜25日まで開催され、Jimは最終日に参加すると書かれているからです。

文書間を往復してヒントを探す必要があるため、時間がかかります。

R4,R5の問題パターン

R4,R5は落としたくない語彙と文法問題。

このふたつのアビメが極端に低い場合はシンプルに基礎力がないということ。

テクニックやパートごとの対策をする前に、単語帳と文法書と友達になりましょう。

アビメを使ったリーディングの弱点分析と対策

アビメの見方が分かったところで、ここからは弱点の分析と対策について解説します。

R5が45未満

TOEIC公式サイトの『レベル別評価の一覧表』を見ると、リーディングセクションはレベルが4段階に分かれており、一番下のスコアレンジは5〜220点まで。

単純計算でアビメ45未満ですが、リーディングにおいてはR5が文法理解なのでまずはこの項目が正解できるかどうかでリーディングセクションのスコアに大きく影響します。

そこで、R5が45未満を初級者としています。

このタイプの弱点

『英語に苦手意識がかなりある』『学生時代、英語はほとんど/全くやってこなかった』という方ではないでしょうか。

英語を見るだけでも結構イヤ、だけどTOEICスコアがほしいという場合は、ここで腹をくくりましょう。

英語力を伸ばすことができる人は『やるぞ!』と意思決定をした人だけ。

いつかやるでは一生やりません。まずは単語と中学英文法をしっかりと固めましょう。

単語学習

初級者の方は、キクタンEntryとキクタンBasicに載っている単語を覚えればそれだけでかなり点数が伸びます。

文字だけで覚えるよりも、CD等を使って音からも単語を覚えましょう。

単語の学習方法については『英単語の正しい覚え方|英語コーチが解説する科学に基づいた効率的な学習』をご覧ください。

中学英文法

TOEICの文法は、中学英文法+αです。

初級者の方は、まず中学英文法を覚えましょう。

教材は以下のふたつ。まずは『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』で概要を網羅した後に、『英文法のトリセツ』で細かい部分まで補完していくのがおすすめです。

英文法の学習方法については『英文法の正しい覚え方|英語コーチが解説する科学に基づいた効率的な学習』をご覧ください。

R5が45以上70未満

中学英単語や英文法に慣れ始めてきたけど、まだまだ文章を読むのが苦手だと、やはりR5が思ったように高くなりません。

このタイプの弱点

まとまった文章を読むのが苦手。

中学英文法は理解しているけど、まだまだ覚えていない箇所があったりと中学英語が完璧ではない状態です。

Part5,6の対策とおすすめの教材

Part5はこちら:『パート5を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

Part6はこちら:『パート6を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

R5が70以上85未満

中学英文法は問題なく理解しリーディングへの抵抗がなくなってきている頃ですね。

しかし一方でスコアが思ったように伸びない。実力が出ないという悩みもでてくる頃だと思います。

このタイプの弱点

Part5,6を解くのに時間がかかってしまっており、その分Part7がなかなか時間通りに終わらないのではないでしょうか。

リーディングセクションでハイスコアをとるために必要な【集中と選択(と諦め)】を身につけましょう。

Part5,6の対策とおすすめの教材

Part5はこちら:『パート5を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

Part6はこちら:『パート6を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

R3が75未満

文書の概要を正確に把握したり、詳細な情報を掴む力がついてきた頃だと思います。

しかしR3の項目が伸び悩んでいるのではないでしょうか。

このタイプの弱点

Part6,7の「文選択問題」や「文脈依存型」の語彙問題など、いわゆる文脈で解く問題を落としています。

英語の構造【概要→詳細/問題→提案/要求→意思決定】をおさえた上で、パート別に対策をしましょう。

Part6,7の対策とおすすめの教材

Part6はこちら:『パート6を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

Part7はこちら:『パート7を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

R1,R2の平均が60未満

Part7が対応しているR1とR2。

ここが60未満だと『そもそもPart7の最後までたどり着けてすらない』『Part5にめちゃくちゃ時間をかけている』という状況ではないかと考えています。

もしPart5,6に時間をかけすぎているのであれば、まずは時間配分を徹底してPart7の問題に向き合う時間を作るところから始めましょう。

このタイプの弱点

読んでも内容が全く入ってこないなど、文章を正確に把握する力が足りていません。

そのため長文に対して抵抗感を覚えていることもあると思います。しっかり対策していきましょう。

Part7の対策とおすすめの教材

Part7はこちら:『パート7を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

R1,R2の平均が60以上75未満

長文に対する抵抗感もなくなり、シングルパッセージは少し落ち着いて解けているのではないでしょうか。

とはいえ、『もっとスコアを伸ばしたい!』『急にスコアが伸びにくくなった』と感じるかもしれません。

このタイプの弱点

正確に文章を読み取る力があるものの、読むスピードがまだまだです。

Part7でハイスコアを出すためには速読力が重要。鍛えましょう。

Part7の対策とおすすめの教材

Part7はこちら:『パート7を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

R1,R2の平均が75以上

そろそろ満足のいくスコアに近づいてきたのではないでしょうか。

長文への抵抗は薄く、『もう少しで目指しているスコアだ』と考えているかもしれません。

しかし、TOEICスコアは高くなるにつれて伸びにくくなっていくもの。

油断せずに取り組みましょう。

このタイプの弱点

ダブルパッセージやトリプルパッセージなど、複数文書でのつまづきがある可能性が考えられます。

速読力はあるものの、文書間の往復に慣れず集中力が切れてしまっているかもしません。

Part7の対策とおすすめの教材

Part7はこちら:『パート7を完全対策|問題の傾向からおすすめの学習方法をレベル別に英語コーチ(TOEIC990点)が解説

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