金のセンテンスってなに?金のフレーズなら知ってるけど..
TOEICの単語帳といえば、だれもが知る「金のフレーズ(以下:金フレ)」ですよね。
この金フレシリーズのひとつに、金のセンテンスがあります。
結論からいうと、金のセンテンスは非常におすすめできるTOEIC対策の単語帳です。
- TOEICテスト頻出の1500語を収録
- 金フレでは難しかった長文対策ができる
- 「おまけ」の充実度も金フレに劣らない
- 【注意】初心者は銀フレから始めよう→銀フレの記事はこちらをクリック>>
この記事では、金フレなど他のシリーズとの違いについて述べたあと、金のセンテンスの効果的な使い方を具体的なステップをまじえて説明しています。
どの参考書が自分に合っているか分からないという方も疑問を解消できるようにしたので、自分の英語レベルに応じて学習を進めてください。
金のセンテンスがTOEIC対策に最適な理由
金のセンテンスを一言で表すなら【金フレの長文対策バージョン】。
TOEICはリスニングとリーディングで構成されています。
金フレは『テスト頻出の単語をフレーズで覚える』ことで、TOEICテストでそのまま使える単語力を養えると話題になりベストセラーになりました。
それに対して金のセンテンスは、金フレの特徴を活かしつつ、よりリスニング力とリーディング力に直結する仕様にした単語帳です。
つまり、最短距離でTOEICスコアを伸ばしたい人のための単語帳だということ!
TOEICスコアを伸ばすために最も重要なのは語彙力ですが、英単語とその意味だけを覚えていても本番では使い物になりません。
リスニングやリーディングのなかで使える語彙力を養うためには、学習時から文章のなかで英単語を覚えれば効率的かつ効果的です。
ここでは、まず金フレ/銀フレとどのような違いがあるのかを比較し、そのあとに金のセンテンスがTOEIC対策に最適な理由と注意点について解説していきます。
金のフレーズ/銀のフレーズとの違いを比較
金のセンテンスと、金フレ/銀フレとの違いをまとめました。
金のセンテンス | 金のフレーズ | 銀のフレーズ | |
---|---|---|---|
見出語 | 1500語 | 1000語 | 1000語 |
レベル | 500点以上 | 500点以上 | 500点未満 |
覚え方 | 文章 | フレーズ | フレーズ |
順序 | 英→日 | 日→英 | 日→英 |
※金のセンテンス1500語のうち1000語は、金フレ掲載単語
対象レベルは金のセンテンスと金フレが500点以上、銀フレが500点未満です。
ただしあくまで目安。
チェックテストで基礎単語を確認しよう
そもそもTOEICテストを受けていなかったり、最新のスコアが半年前という方は、金のセンテンスの著者TEX加藤氏が作成した「TOEIC基本単語200」で基礎力をチェックしましょう。
本書の想定読者は、TOEIC500点以上のレベルです。簡単なレベルチェックの方法として、朝日新聞出版のHPの本書のページ内に掲載されている「TOEIC基本単語200」をご覧ください。この200語のうち、半分以上わからなければ、基本単語に不安があります。
「金のフレーズ」冒頭より引用
半分以上わからない場合、銀フレから学習するのがおすすめです。
わかっているようで、意外とわからない単語がいっぱいあるのがTOEIC。
少しでも基礎に不安がある場合は、銀フレから始めたほうが後々のTOEICスコアに良い結果をもたらします。
金のセンテンスと金フレはどちらが良い?
まずは金フレをやろう!
単語レベルは金のセンテンス、金フレともにほとんど変わりません。
ただし金のセンテンス冒頭で、著者は金のセンテンスの対象者について次のように述べています。

つまり位置付けとしては金フレのあとにやってほしい単語帳。
ただしTOEICテストまで残り1ヶ月だったりとあまり時間がない場合は、金のセンテンスを進めてしまいましょう。
収録されている文章を覚えてしまうのが、最も効率的かつ効果的なTOEIC対策になります。
金のセンテンスと金フレ、銀フレとの違いがわかりました。
ここからは、金のセンテンスを学習するメリットを詳しくお伝えします。
- TOEICテストの頻出1500語が収録されている
- 文の中で単語を覚えるので長文対策にバッチリ
- Supplementで休憩がてら知識を補充できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
TOEICテストの頻出1500語が収録されている
前述しましたが、金のセンテンスはTOEICテストに頻出の1500語が収録されています。
そのうち1000語は金フレと同じ単語(ただし例文は違う)で、そのほかに重要な500語を盛り込んだ形です。
金のセンテンス掲載単語の選び方

1500語の選び方は、著者がTOEICを受験するごとに更新している独自の単語ファイルや公式問題集に掲載されている単語をもとに、最も重要と判断したもの。
金のセンテンスをやりこめば、短期間での大幅なスコアアップも可能です。
文の中で単語を覚えるので長文対策にバッチリ
金のセンテンスいちばんの特徴は、文の中で単語を覚える点。
掲載される文章はそのままTOEICテストにでてくるので、文を覚えさえすればリスニングとリーディング対策もできてしまいます。

TOEIC対策の単語帳はほんとうにいろいろとあります。
しかし、ここまでTOEICテストを忠実に再現している文章を掲載している単語は、金のセンテンス以外ないと言ってもいいくらいです。
Supplementで休憩がてら知識を補充できる
金のセンテンスの魅力のひとつは「Supplement」というおまけ項目。

金のセンテンスはStationと呼ばれる「章」が4つありますが、Station1,2,3の終わりにSupplementが用意されています。
Supplementには、掲載単語1500語とは別におさえておきたいTOEIC特有の用語や言い回しなど掲載。
各章の終わりにあるので、息抜きがてらTOEICの重要表現を覚えられます。
金のセンテンスの効果的な使い方|アプリで音声をききながら学習しよう
金のセンテンスがTOEIC対策に最適だとわかりました。
しかし、重要なのは金のセンテンスをどのように学習するかです。
なので、ここからは金のセンテンスのもっとも効果的な使い方を具体的に解説していきます。
金のセンテンスに限らずですが、単語を覚えるときのポイントは以下の3つ。
- 高い回転率を意識する
- 単語のイメージをつかむ
- フレーズと単語を発音する
この3つは全て『なんとなくそうした方が良さそうだから』というわけではなく、科学的な根拠に基づいた絶対に守ってほしいポイントです。
ではポイントをふまえた上で、具体的なやり方を解説していきます。
[ptimeline color=”green”] [ti label=”” title=”STEP0″]無料アプリabceedをダウンロードする[/ti] [ti label=”” title=”STEP1″]文章を読みこんで理解する[/ti] [ti label=”” title=”STEP2”]音声を聞きながら音読する[/ti] [ti label=”” title=”STEP3”]シャドーイングする[/ti] [ti label=”” title=”STEP4”]レシテーション (暗唱)する[/ti] [/ptimeline]順を追ってみていきましょう。
STEP0:無料アプリabceedをダウンロードする
まずは音声を聞くためのアプリを準備します。
無料で金のセンテンスの音声を聞ける「abceed」というアプリをダウンロードしましょう。
紙の本で学習する場合は、音声ダウンロードは「abceed」というアプリを活用すると便利です。

ダウンロードが完了し初期設定を終えたら、ホーム画面の真ん中下にある「」をタップしてください。 見つける

すると下の画面にうつるので、少し右にスクロールします。

金のセンテンスが見えてくると思うので、タップしてください。
ただ、人気ランキングの順位によっては矢印の場所にないかもしれません。
その場合は「
検索」から金のセンテンスを検索しましょう。
金のセンテンスの画面にいけたら、少し下にスクロールしてください。

すると「
音声」という項目があるので、タップ。
音声は3パターンから選べます。

それぞれの音声は以下のように流れます。
- 和文→英文→英単語→英文
- 和文→英文
- 英文
このうち、「③英文」の音声をつかっていきましょう。
STEP1:文章を読みこんで理解する
音声を聞く前に、まずは文章を読みこんで内容を理解しましょう。
手順は以下の流れです。

大前提として、①の文章がスムーズに読んで理解できるようになったら②の文章、②ができるようになったら③…のように次の文章に進んでいきます。
英文ごとの進め方は次のようにおこないましょう。
- 英文を読んで内容を理解する
- 英単語を確認し、英文をもういちど読んで内容を理解する
- 日本語訳を読んで、自分の解釈があっているか確認する
英単語が分からなかったり自分の解釈と日本語訳におおきく差があった場合は、①〜③の手順を繰り返してください。
STEP2:音声を聞きながら音読する
文章を読んでスムーズに内容が理解できるようになったら、次は音声を聞きながら音読します。
音声は、あらかじめダウンロードした「abceed」アプリに入っている金のセンテンスの音声のうち、前述した③の音声を使用します。

英文のみ流れてくるので、音声を聞きながら音読しましょう。
もし『英文スピードが速すぎる』と感じたら、倍速を下げても構いません。

音声再生ページの右下「×1.0」をタップすると、倍速を変えられます。

最終的には1倍速で音読できるようになりましょう。
STEP3:シャドーイングする
STEP2をクリアしたら、次はシャドーイングです。

STEP2と同じように、①の文章ができるようになったら②の文章、②ができるようになったら③…のように進めましょう。

STEP3までしっかりと学習していると『もう文章を覚えてしまった』と思う方もいると思います。
しかし、シャドーイングは聞こえてきた音声を真似て発音する学習。
たとえ文章を覚えてしまっても、聞こえてくる音声に集中し記憶に頼らず発音しましょう。
STEP4:レシテーション(暗唱)する
シャドーイングを終えたら、いよいよ最後。レシテーションです。

レシテーションはシンプルで、覚えた文章を発音するだけ。
以上が、金のセンテンスを習得するための効果的な学習方法です。
徹底的にやり込みましょう。
おさらいのために、もういちど学習STEPを示しておきます。
[ptimeline color=”green”] [ti label=”” title=”STEP0″]無料アプリabceedをダウンロードする[/ti] [ti label=”” title=”STEP1″]文章を読みこんで理解する[/ti] [ti label=”” title=”STEP2”]音声を聞きながら音読する[/ti] [ti label=”” title=”STEP3”]シャドーイングする[/ti] [ti label=”” title=”STEP4”]レシテーション (暗唱)する[/ti] [/ptimeline]STEPが4つもあるので最初はやり方に戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば簡単なので辛抱強く取り組んでください。
金のセンテンスでどれくらいTOEICスコアは上がるのか
このやり方で金のセンテンスを仕上げたら、どれくらいTOEICスコアは上がるの?
わかりません!笑
そもそも金のセンテンスだけをやり込んだからといって、TOEICスコアが劇的に上がるわけではありません。
もちろんそのような方もいるかとは思いますが、あくまで少数。
ただし、目標のスコアがすでに決まっているのであれば、そのスコアを達成するための戦略をたてる具体的な方法があります。
ざっくり解説すると、公式問題集を2回解きます。
- 1回目:時間制限あり
- 2回目:時間制限なし
答え合わせをすると1回目と2回目でスコアが変わるはずなので、その差と目標スコアの差から対策を立てていくという方法になります。
TOEICはがむしゃらに勉強しても損をします。
なぜなら、効果的な学習が存在するから。
損をしてムダな時間を費やさないためにも、学習の質と量を必ず守りましょう。
英語学習が続かない方へ
この記事を読んだあなたは、英語力を伸ばしたいはず。
もしこの記事に書かれていることを実践しようとしても3日坊主で続かなかったら、もう独学で英語を学ぶのはやめたほうが良いです。
それこそ、時間のムダ!
英語力の伸びというのは、効率性と継続量で決まります。

この記事金のセンテンスをつかった効果的な学習方法、つまり効率性についてこれでもか!と具体的に書いています。
それでも学習が続かなかったり思ったように伸びないのであれば、それは継続量の問題。
なので、いくら独学でがんばろうとしても最後までやり抜けません。
そのような方には、ぜひ英語コーチングスクールを選択肢のひとつに入れてみると良いかもしれません。
- 総合評価No.1はプログリット
:専属コンサルタントがマンツーマンで学習管理から正しい学習方法までを徹底サポート。カリキュラムは第二言語習得理論に基づき、短期間で英語力がアップ。
- 価格で選ぶならスパルタバディ
:スマホ一台でオンライン受講できる。AIと第二言語習得理論をベースに、受講者にあったカリキュラムを提供。高品質ながらも月4万円と低価格。
下の記事では、英語コーチングスクール12社を徹底比較しています。
英語コーチングスクールとは?から詳しく解説しているので、英語力を上げたい方はいちど目を通してみましょう。
無料カウンセリングや無料体験レッスンも豊富なので、伸び悩んでいる方は、いちど受けてみることをおすすめします。