正しい学習方法

瞬間英作文の効果的なやり方|アプリや音声をつかおう。スピーキング力を自分で測定する方法も解説

悩む人

瞬間英作文の効果的なやり方が知りたい…

英語コーチ ムク

英語コーチが丁寧かつ具体的に解説していくね!

『スピーキング力をあげたいなら瞬間英作文』と言われるほど有名な、青のカバーに黒ネコのイラストでおなじみの【どんどん話すための瞬間英作文】。

しかし、どのようなやり方をすれば効果的にスピーキング力が伸びるのかわかりませんよね。

ましてや、独学だと自分のスピーキング力がどれくらい上がっているのかを客観的に知るのも難しいからモチベーションも下がりがち。

多くの人が悩むこと

  • スピーキング力を伸びすための効果的なやり方
  • スピーキング力が上がっているかチェックの方法

そこでこの記事では、以下について詳しく解説していきます。

この記事でわかること

  1. スピーキングの脳内プロセス
  2. 瞬間英作文の効果的なやり方(音声の活用方法も)
  3. スピーキング力セルフチェックの方法

とくにいちばんめが大事。

スピーキング力をあげるのに、瞬間英作文がなぜ効果的なのかを説明できるでしょうか。

説明できない方はいちばん初めから読むことをおすすめします。

スピーキングのプロセスを理解しよう

英語コーチ ムク

ここでは、瞬間英作文がスピーキング力をあげるのになぜ効果的なのかを理論的に解説していくよ。

スピーキング力をあげるのに瞬間英作文がなぜ効果的なのか。

これを説明できる人はあまりいないでしょう。

説明できないのに『みんながやっているから』『本の評価が高いから』という理由で瞬間英作文をやり始めても、思ったように成果がでないとやりがちなのが【本のせいにする】という他責的な考え。

伸びなくても本のせいにはしない

その他責的な考えを防ぐために、まずは日本人が英語を話すときの脳内プロセスを理解しましょう。

スピーキングには3つのプロセスがある

英語を話すときに、日本人は以下の3つのステップをふんでいます。

実際はもっと複雑ですが、シンプルにするとこんな感じ。

  1. 概念化:言いたいことを考える
  2. 文章化:文章を組み立てる
  3. 音声化:単語の発音を考えて声にだす

もし『自分はこのプロセスではない!違う!』と思ったら、それは勘違いなので要注意。

【第二言語習得理論】というすでに確立された研究結果に基づいたプロセスなので、上のプロセス以外で日本人が英語を話すことはありえません。

日本人が英語脳にはすぐならない理由

よくいる人

英語脳になるには、日本語を介さないで学習したほうが良いっていうよね。だから和文はなるべくみないようにしてる!

はい、大きな間違いです。

日本人が英語を話そうとするとき、かならずです。かならず日本語で考えてから英語で話します。

帰国子女や海外長期滞在者、あるいは英語上級者で英語を日常的に使っている人はのぞく

ではなぜ日本語を介さずに、はじめから英語で考えることが難しいのか。

それは、日本語と英語が言語的に距離が遠い関係だからです。

詳しい説明は省きますが、言語間の距離が遠い英語を話そうとしても、母語にひっぱられてしまいます。

それゆえに、流暢に話せなかったり言い回しが日本語チックになってしまうのです。

日本語と英語は言語の距離が遠い。だから日本人が英語脳になるにはかなり時間がかかる

なので、いきなり英語脳を目指すなんてもってのほか。

まずは日本語で考えたことをすばやく英文に直すという【文章化プロセス】を鍛えることが、スピーキング力を伸ばすためにもっとも効果的といえます。

瞬間英作文は【文章化プロセス】を鍛える学習

ではどのように【文章化プロセス】を鍛えれば良いのか。

ここで登場するのが瞬間英作文です。

なぜ瞬間英作文がスピーキング力をあげるのに効果的かというと、瞬間英作文は【文章化プロセス】を鍛える学習だから。

もういちどスピーキングの脳内プロセスをみてみましょう。

【文章化プロセス】とは、【概念化プロセス】で考えた言いたいことをベースに、頭のなかで単語と文法を組み合わせて文章をつくるプロセスです。

そして前述したように、われわれ日本人は【概念化プロセス】を日本語で考えます。

そしてスピーキングができない人のほとんどは、【文章化プロセス】の処理速度がかなり遅いことが原因。

【概念化プロセス】で言いたいことを日本語で考える

処理速度が遅い

【文章化プロセス】で英文をつくる

※【音声化プロセス】は単語の発音がわかればできる

つまり、和文と英文がペアで載っている瞬間英作文が【文章化プロセス】を鍛えることができ、スピーキング力を効果的に伸ばせる一冊だということです。

『どんどん話せる瞬間英作文』がスピーキング学習に最適な理由

瞬間英作文というのは英作文のやり方を総称しているもので、教材はいっぱいあります。

わたしはそのなかでも『どんどん話すための瞬間英作文』を強くおすすめしています。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

¥1,220posted withアプリーチ

理由は以下の3つ。

  • 中学単語と英文法で構成されておりとっかかりやすい
  • レベル別・文法別になっており弱点をみつけやすい
  • 見開きで和文と英文が対になっており学習しやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

中学単語と英文法で構成されておりとっかかりやすい

『どんどん話すための瞬間英作文』の文章は、ほとんど全てが中学単語と英文法で構成されています。

悩む人

中学単語と文法…もっと難しいものでやったほうが効果ありそう

と思ったら要注意。

英会話の8割は中学英単語と英文法で構成されています。

つまりスピーキング力を高めるには、いかに簡単な文章をすぐにアウトプットできるかが大事。

スピーキング力の向上には中学英単語と英文法のすばやいアウトプットが不可欠

それゆえ、『どんどん話すための瞬間英作文』をやり込むことをおすすめしています。

レベル別・文法別になっており弱点をみつけやすい

『どんどん話すための瞬間英作文』2つめの魅力は、レベル別かつ文法別になっているところ。

「瞬間英作文」より引用

中学1年/2年/3年と順に学習でき、さらに見開きページごとに文法項目がわかれています。

「瞬間英作文」より引用、作成

中学英文法は、意外とおろそかにしがち。

とくに中学3年レベルは分詞や関係代名詞など、知ってはいるけど使えない(でも会話の中ではよく使われる)文法がいっぱいあります。

文法は知っているだけでは意味がない

『どんどん話すための瞬間英作文』でページごとに学習すれば、どの文法項目が苦手なのかわかり、復習もしやすいです。

見開きで和文と英文が対になっており学習しやすい

最後の魅力は、学習のしやすさ。

『どんどん話すための瞬間英作文』は見開きで和文と英文が対になっている、いわゆる単語帳のような構成です。

「瞬間英作文」より引用、作成

はじめのうちは和文と英文を交互に確認しながら学習をし、できるようになったら英文は隠してテストをする。

のように、習熟度に応じて違った使い方ができるのでかなり学習効率が高いです。

瞬間英作文の効果的なやり方

ただ注意したいのは、教材がいくら学習者フレンドリーで良いものでも、正しいやり方で学習しないと意味がないということ。

どの教材をつかうかではなく、教材をどう使うかがもっとも重要

そこでここからは、瞬間英作文のもっとも効果的な使い方を詳しく解説していきます。

  • 準備その1
    アプリや音声を準備する
  • 準備その2
    1週間に学習する範囲をきめる
  • STEP1
    まずは音声をつかわずに学習する
  • STEP2
    音声で和文をきいて口頭で英作文する
  • STEP3
    テストをしてSPMを測る

それぞれ順番にみていきましょう。

準備その1:アプリや音声を準備する

スピーキング力をあげるには音声をつかった学習が効果的。

学習を始めるまえに、まずは音声を準備しましょう。

音声のみダウンロード
こちらをクリック(220円)>>

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

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紙のテキストで学習予定の場合、音声のみを上のリンクからダウンロードしてください。

まだテキストを買ってない方は早めに買っておきましょう。

準備その2:1週間に学習する範囲をきめる

『どんどん話すための瞬間英作文』は79の文法項目、全790センテンスが収録されています。

仮に30日で1冊終わらせる計画の場合、1日27センテンスずつ学習すれば終わる計算。

ただし、【1日27センテンスずつ学習】のようなやり方は絶対にやめましょう。

高い回転率を意識しよう

回転率を意識するとは、何度も反復して学習するということ。

上の図をみれば一目瞭然ですが、おなじ文章を1ヶ月に1回学習するのと7回学習するのでは、どちらが定着率が高いかはいうまでもないですよね。

なので、1週間に学習する範囲を決めたら、その範囲をさらに1日ごとに分けてはいけません。

学習範囲は「日」ではなく「週」ごとに設定する

しかし、このやり方だと、たとえば1週目におこなう1-198までの文章を復習するタイミングがありませんよね。

回転率は高いけど、完全に定着するかどうかは疑問。

そこで、以下のようなルールで取り組みましょう。

  • A〜Eまでの箱をつくり、198文章をAの箱に入れておく
  • 文章をひとつずつチェックして、5秒以内に正解したら次の箱へ。たとえば、Aの箱に入っている文章を正解したらBに。Bの箱に入っている文章を正解したらCの箱に入れる
  • 不正解の場合はどの箱に入っていてもAの箱に戻す
  • Aは毎日、Bは1日おき、Cは3日おき、Dは7日おき、Eは14日おきに復習をするなど、連続して正解した文章は復習する頻度を減らす

※説明のために便宜上「箱」を用いて説明していますが、実物を用意するのは手間です。なので、

  • A→何もなし
  • B→
  • C→
  • D→
  • E→

のように「チェック」で置き換えるとやりやすいと思います。

このルールで復習をおこなうことで、高い回転率を保ちつつ、間違えた文章も高い頻度で復習できるので定着率も高くなります。

『どんどん話すための瞬間英作文』は全790センテンスあります。

復習やチェックテストもふまえて、このあと説明するSTEP1〜3までは以下のように進めていくと良いでしょう。

  1. 中学1年生レベルをSTEP1〜3までおこなう
  2. 中学2年生レベルをSTEP1〜3までおこなう
  3. 中学3年生レベルをSTEP1〜3までおこなう

では、具体的なやり方を解説していきます。

STEP1:まずは音声をつかわずに学習する

学習範囲の決め方と復習のタイミングがわかったところで、具体的なやり方を解説していきます。

まずは音声をつかわずに学習しましょう。

「瞬間英作文」より引用、作成
  1. 日本語の文章を読み、英文を考えて発話
  2. 解答を確認。間違っていたらどこが間違えたかを理解
  3. 解答の英文をみながら2、3回発話
  4. 再度、日本語の文章を読み英文を考えて発話
  5. 再度、解答を確認
  6. 終わったら、②〜⑩の文章もおなじような順序で学習
  7. ①〜⑩の文章を上記の順序で終えたら、解答はみずに①〜⑩の文章を通しでおこなう

『見開きページだけでこんなにプロセスあるの?』と思ったかもしれません。

英語コーチ ムク

これくらい徹底してやらないと、会話で使える文章は身につかないよ!

最初はかなり時間がかかります。

プロセスが多く間違える文章も少なくないので当然ですよね。

がんばりましょう。笑

STEP2:音声で和文をきいて口頭で英作文する

和文をみて口頭で英作文するSTEP1が終わったら、こんどは音声で和文をきいて口頭英作文をしましょう。

まだ音声を準備していない方は、下のリンクからどうぞ。

音声のみダウンロード
こちらをクリック(220円)>>

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

¥1,220posted withアプリーチ

音声ファイルもアプリも、どちらも【和文→ポーズ→英文】の順番で流れます。

悩む人

音声をつかって口頭英作文するなら、STEP1っていらない気がするんだけど…

という疑問をもった方は、鋭いです。

STEP1をやったあとにSTEP2をやる理由は、人間は物事を聞くよりも見るほうが記憶に残りやすいから。

英語コーチ ムク

学習のハードルを下げるために、まずは和文を「目で見て」口頭英作文することをおすすめしてるよ。

とにかく大事なのは続けること。

最初からハードルを上げて学習をした結果、思うようにできずモチベーションが下がることってありますよね。

それを避けるために、あえて学習のプロセスを細かくわけているのです。

STEP3:セルフチェック。テストでSPMを測る

悩む人

瞬間英作文のやり方はわかったけど、どれくらいスピーキング力が上がったのかわからないと意味がないよね…

これ、ありがちですよね。

学習するのは良いけど、じゃあどれくらいスピーキング力が伸びたかわからないから、モチベーションが下がるなんてこともあると思います。

そこでおすすめなのが、SPMをつかったスピーキング力のセルフチェック。

SPM(Sentences Per Minute)
:1分間に話せる文章の数。スピーキングの流暢さがどれくらいかを知るための指標として役立つ

SPMを測ることで、自分のスピーキング力がどれくらい伸びているかを知ることができます。

ではどのようにSPMを測るのか。

ストップウォッチを使いましょう。

セルフチェックの具体的なやり方

  1. 範囲を決めてストップウォッチの「スタート」をおす
  2. 和文をみて口頭で英作文をいう(言い終わったらストップウォッチの「ラップ」をおす)
  3. つぎの和文をみて口頭で英作文をいう(言い終わったらストップウォッチの「ラップ」をおす)
  4. 以下、同じように和文→英作文→ラップをおすの流れを、テスト範囲すべておこなう

ようするに、1センテンスあたりどれくらいのスピードで言えるのかをラップで刻みチェックするということです。

たとえば、30センテンスをすべてを口頭英作文するのに150秒かかったら、1センテンスあたり5秒かかっているということ。

  • 150秒 ÷ 30センテンス = 5秒/1センテンス
  • 60秒 ÷ 5秒 =12センテンス/1分

つまり、SPM(1分間あたりの文章量)は12センテンスです。

もちろん文章量が多ければそれだけ流暢さがあがっているということなので、1週間に1回など定期的にこのセルフチェックをおこないましょう。

セルフチェックは定期的におこなう

そうすることで、自分のスピーキング力、とくに流暢さがどれくらい伸びているのかを客観的に知ることができます。