エラーレス・ラーニングとスモールステップで目標を達成しよう!

悩む人

毎朝おなじ時間に起きて英語の勉強したい。けど、つい遅くまで寝ちゃうから計画通りにいかない…

英語コーチ ムク

エラーレス・ラーニングとスモールステップを取り入れよう!

いつも夜更かしをしてしまったり夜遅くまで仕事があると、英語学習を朝にやろうと思ってもなかなかできませんよね。

解決策としておすすめなのが、エラーレス・ラーニング(誤りなし学習)とスモールステップ(目標の細分化)です。

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目次

人は常に失敗を恐れている

人は失敗をすることに抵抗がある生き物で、ロシアの心理学者ブルーマ・ツァイガルニク氏は以下のような研究結果を発表しました。

目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい

ツァイガルニク効果ーブルーマ・ツァイガルニク氏による提唱

人は達成できた事柄よりも、達成できなかった事柄や中断している事柄のほうをよく覚えているということです。

何か物事を始めようとしたり、ふとしたときに『そういえばあんな失敗あったな』『あれやり残してたな』と思い出してしまいますよね。

それら過去の失敗がストッパーとなり、重い腰があがらない。

結果として英語学習にも身が入らないのです。

エラーレス・ラーニングとスモールステップとは

失敗への抵抗をなくし目標を達成するために有効なのがエラーレス・ラーニングとスモールステップ。

エラーレス・ラーニング

エラーレス・ラーニングとは

誤りなし学習とも言う。難しいことに挑戦せず、簡単にすぐできることを積み重ねて、少しずつレベルを上げていく方法のこと。

つまり、なるべく失敗をしないようにコツコツとやっていこうね!というのがエラーレス・ラーニングです。

取り掛かりへのハードルをできるだけ下げる

絶対に失敗をしないレベルからスタートし、徐々に難易度を上げていく。

毎回のハードルが低いので成功体験が積み重なり、失敗に対する抵抗も減ります。

スモールステップ

スモールステップとは

最初から高い目標を掲げるのではなく、楽に達成できるぐらいまでプロセスを細分化して、小さな成功体験を積み上げていく方法のこと。

たとえばTOEIC500点の人がいきなり800点を目指すとなると、なかなか達成のイメージがわきづらいですよね。

高い目標であればあるほど、ちょっとした挫折で目標を諦めてしまうこともあります。

目標そのものをあえて低く設定しプロセスも細かくすることで、成功体験をどんどん得てモチベーションを向上させていくのがスモールステップです。

目標達成の例をもとに解説

では具体的にエラーレスラーニングとスモールステップをどのように使えば良いのか。

解説していきます。

ここでは達成したい目標として、【日曜日、朝7時に起きて英単語をやる】を掲げてみようと思います。

達成したい目標

日曜日、朝7時に起きて英単語をやる

上の目標を達成するために行いたいSTEPは以下の4つ。

STEP1:すること、やめることをリストアップする
STEP2:することの中で、すぐにできることを1つ選ぶ
STEP3:やめることの中で、すぐにやめられることがどのように始まるのかを思い出す
STEP4:やめることを始める前に、別の行動にすり替える

順番にみていきましょう。

STEP1:すること、やめることをリストアップする

その目標を達成するために、土曜の夜に【すること】と【やめること】をリストアップしてみましょう。

例えば

すること

  • ホットミルクを飲む
  • アラームを複数セットする
  • 入眠がスムーズになるよう仕事終わりジムにいく

やめること

  • 眠る前にスマホでネット検索をしてしまう
  • 深酒をしてしまう
  • 趣味に没頭しすぎてしまう

深く考えてしぼりだす必要はありませんが、普段の自分の行動をしっかりとふりかえりながら書き出すことが重要です。

STEP2:することの中で、すぐにできることを1つ選ぶ

することの中から、すぐにできることを1つ選びます。

すること

  • ホットミルクを飲む
  • アラームを複数セットする
  • 入眠がスムーズになるよう仕事終わりジムにいく

ここでは『アラームを複数セットする』がすぐにできそうなので、選んでみます。

STEP3:やめることの中で、すぐにやめられることがどのように始まるのかを思い出す

やめることの中ですぐにやめられるものはどうでしょうか。

やめること

  • 眠る前にスマホでネット検索をしてしまう
  • 深酒をしてしまう
  • 趣味に没頭しすぎてしまう

『眠る前にスマホでネット検索をする』はすぐにやめられそうですよね。

次がだいじで、『眠る前にスマホでネット検索をする』がどのように始まっているかを考えます。

やめたい行為を、どのように始めているかを思い出す

ここでは、以下のシチュエーションで始めていると仮定しましょう。

布団に入り、たまったLINEを返し、返信を待っているときにネット検索などをしている

STEP4:やめることを始める前に、別の行動にすり替える

STEP3で、やめたい行動の起点がわかりました。

次に、ネット検索を予防するための措置を考えます。

つまり、ネット検索をする前に別の行動にすり替えてしまおうということです。

ネット検索をやめるためには、直前の行動から見直すとよい

ネット検索はどこでおこなっていたでしょうか。

布団の中ですよね。

つまり、布団の中に入ったらネット検索するというパターンが無意識のうちに生まれてしまっているのです。

では改善すべきところはどこか。

それは、ネット検索をする前の行動であるLINE返信をする場所です。

布団ではなくリビングのソファなどでおこないましょう。

そして、スマホは寝室にもっていかずリビングに置いておき、布団に入ったらすぐに電気を消すと完ぺきです。

最後に、STEP1〜4までをまとめる

これで、目標は『日曜日の朝7時に起きて英単語をやるために、アラームを複数セットし、LINEの返信は布団に入る前にすべて完了。

布団に入ったらすぐに電気を消して目を閉じて寝るだけです。

ここまで具体的になればできそうな感じがしますよね。

このように”エラーレス・ラーニング”と”スモールステップ”を取り入れて目標を具体化→実際の行動まで落とし込み、目標を達成していきましょう。

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